【マーケットイン戦略で輸出拡大へ】
農林水産物・食品の輸出額は、コロナ禍にも関わらず着実に伸びており(2020年末9,223億円 8年連続過去最高更新)、徐々に根を張り始めたことを実感しています。
昨日は輸出対策PTにて、積極的に輸出に取り組む長野県の味噌、静岡県のオーガニック抹茶の事業者からヒアリングを行いました。
キーワードは“マーケットイン”です。
マーケットインとは、消費者のニーズを優先し、顧客視点で商品の企画・開発を行い提供していくことです。「顧客が望むものを作る」「売れるものだけを作り、提供する」という考え方で、これまでの日本の農林水産物における「品質が高いから価値がある」「国内消費後余ったものを売る」という考え方を転換することが求められています。
二社は具体的に、味噌汁のための味噌ではなく、現地の食文化に合わせた豚肉の味噌漬け、ガパオの味付けとしての販売、抹茶×ターメリック、抹茶×ミントのフレーバー等にもチャレンジしているとのことでした。
また日本の技術力を活かし付加価値の高いものを生産する、DXを使っての営業、日本の文化とリンクした販売等、わが国の強みを活かした取り組みを伺い、非常に有益な議論となりました。